人間界の騒ぎをよそに、悠々と時は流れています。
コロナウィルスの影響は原村にも。小中学校は休校。卒業式は縮小され、村や社協のイベントは中止。図書館も貸し出しのみとなりました。今、地球上で起こっている感染症も異常気象もバッタの大発生もその根っこは同じだと思っています。人間がそのことに気づいて行動しなければ、また同じような問題が起こるのではと案じているのは私だけでしょうか。
でも、春は着々と近づいています。実践大学校の牛たちは暖かい日差しにまどろみ、花の直売所には色とりどりのビオラが満開です。ペンションの白樺の枝では小鳥たちがさえずり、枯葉だらけの庭には薄紫色のクロッカスの花が身を寄せ合うように咲いていました。
でも、油断はできません。突然の雪景色。例年より早いといえども、原村の春はまだもう少し先のようです。
すっかり氷が融けたまるやち湖の水辺では、ガマの穂が弾けて白い綿のようになる、早春ならではの景色が見られます。
ミラは雪景色には外に出ようとしないのに、雪がなくなると外に出てはキャットミントの若葉に鼻を摺り寄せたり、タイルに背中をスリスリさせてご満悦です。「世界中のコロナウィルスが早く収まるといいなあ」と空を見上げるミラなのでした。